ずっと見たかったスラダン映画、ネフリでようやく見れました!
感想を一言でいうと、「試合より、人間ドラマメインだな」って感じでした。
ジャンプ連載時から何年?あんま覚えてないけど30年ぐらい経ってるのかな?
井上先生自身も人生の振り返りをしている年代ですから、何かに向かってガムシャラに頑張っているというよりも、人生自体を思い出しながら作った感じですね。
以下、スラダン世代だけどあんまり覚えてないアラフォーのネタバレありきの感想になります。
宮城って沖縄ルーツなの?
冒頭シーンで、「え!?沖縄!りょうちんって沖縄ルーツなの!?」とびっくりしました。友達曰く「宮城だから」で分かってたぽいんですけど、そういうもん?「金城」とかなら分かるけど、宮城もそうなんだね(^^;)知らんかったー。
後は彼のキャラクターについて、見た目がチャラい割に面倒見がいいというか、やけに大人っぽかったのは家庭環境によるものだったのね…と納得。
あと彼の独特のチャラさも沖縄のアメリカ文化から来てるものだったのか…っていうのも色々納得。
CGの動きに違和感?名シーン削りすぎ?
CGの動きについては賛否両論あるみたいですね。
アニメで在りながらリアルに寄せ過ぎている為か、重量感がない「ぬる~」とした動きがところどころあって、CGっぽい違和感は正直ありました。
でもド派手なアクションじゃないからこそ難しいのかな~とも思います。
派手に見せようと思えば違う演出も出来たと思うけど、あくまでこれは高校生の試合で、その時の選手のマインド的なものを見せたかったから、現実的な描写にこだわったのかな、と思います。だからこそ試合中のシンドさとか、苦しさとか、成功した時の楽しさとかは伝わってきますね。
この映画を絶賛している人は、部活とか凄い頑張った経験がある人だと思います。
逆に泥臭い経験がない人は共感できないと思うし、もっと派手で爽快感のあるシーンが見たかったんじゃないかな?(ハイキュー!!みたいなさ)そういう意味ではあくまで現実を出してくるところが、アンチ俺TUEEEみたいなとこもありますね。
名シーンが削られている件については特に文句ないです。そもそもIHに出るまでが本編ですし、言い出したらキリがないしね。
山王工業側のドラマも凄かった
今回の映画で衝撃を受けたシーンは、実は湘北より山王工業側の方が多かったです。
特に一番ゾッとしたのは、敗北後に監督からの「負けたことがあるというのが、いつか大きな財産になる」というセリフの後に沢北が泣き崩れるシーン。
俺に「必要な経験」をください。
沢北が試合前に神社に手を合わせてそう願った時は「自分に必要な経験は勝利によって自信を得ることである」という確信があったはず。ところが自分を最強だと自負する彼にとって「必要な経験」は「敗北」だった…と。
それが監督の言葉と繋がった瞬間。
「あ、」からの涙ツーーーー。ガクッ。
伏線回収エグイって。
こんな形でその願い叶うんだ…って、衝撃受けました…。
こういうのって凄く後になって分かるもんだからさ、このシーンをここで入れるのは人生折り返してる人じゃないと無理ですよね。
ここは若い人には共感得られないと思うけど(してたらヤバいw)、リアルで読んでた中年世代には刺さるんじゃないかな~。
挫折とかムカつくことって、後になって「意味があった」と分かる時がくるんだよ。
とにかく山王工業の監督が凄かった
実はこの人がスラダンの中で一番凄かったかもしれん…。
あんまりセリフ覚えてないんですけど、ミーティングでの選手へのマインドセットがとにかく凄くて、強豪校ってやっぱ監督が凄いんだな…と感心したし、大企業がスポーツ強豪校の選手を取りたがった意味がやっと分かりましたね。
若い時からこういうマインドで目標を成し遂げてきた奴はそら社会でも結果出せるよね。こういうのが一流商社で年収何千万とか稼ぐんだろうなと思いました。
マインドセットってホント大事ですよね。この繋がりが見えたのも自分でゾッとしました。
「ここまで来たら、どれだけ自分を信じられるかの勝負だ」
ここもうろ覚えなんですけど、後半2分切った頃にこんなこと言ってましたよね。
これも漫画読んでた当時は「ふーん」って感じだったど、大人になってこの言葉の意味が分かると、深すぎる。
実力が拮抗している場合は、「必ず自分が勝つ」と微塵も疑う余地がなく決めている方が勝つんですよ。つまり思考じゃなく神経という神に身を委ねた方が勝つということです。
これって精神論じゃなく、脳と人体の仕組みです。
詳しくは「右脳さん左脳さん」のネドじゅんさんの本をご参照ください。
【おまけ】スラダン初見の人が引っかかるポイントも上げておきます。(by あんまり詳しくない友人からの質問)
このメンバーって結局仲いいの?
確かに原作読んでないと説明不足かも。
別に仲良くないけど、目的の為に信頼するしかなかった寄せ集めって感じかな?なんかその品の無さがこのチームの良さでもありますよね。
りょうちんと綾子の関係は?
作中ではりょうちんの片思いだけど、綾子もまんざらでもないという感じだったような。こういう男子の笑える片思いっていうのが当時のラブコメあるあるだったんだけど、現代は男女逆転になってる気がする。
ミッチーって何者?
これ視聴中に何回も聞かれましたw
確かに映画だけだとリョータにバスケ教えてたり、ボコってたり、意味不明なキャラかもしれん。
あと山王戦でミッチーだけ限界くるの早くて、それでも試合に出続けるしかないっていう状況も映画だけでは描き切れないよな~とは思いました。
これも因果応報なんだけど、彼はかつてのカルマを返しきったんですよ。
ミッチーっていうのは、凄い偉かった人です!
以上が「THE FIRST SLAM DUNK」の感想レビューでした。
井上先生はかたくなに電子書籍出してないみたいなんで、上記みたいな疑問がある場合は漫画買いましょう!
映画だけで面白かったと思えるなら絶対読んだ方がいいです。
見え方が全然違うから色々びっくりすると思います!
花道のリーゼント時代から見てほしい!カワイイから!